今日の鴨志田さん

2008年9月2日
個人的な思い込みだが、戦場リポートばかりやってきているNHKの鴨志田さんが、今日はベネチアからのんびりとコメント。
なんだか彼にポニョのことを喋られても、まったく違和感ばかりで金獅子賞なんてどうでもいい感じがしてしまった。

そして今、『9.11』当日を描いたドキュメンタリーがBS1で放映中。

見ていて初めてわかったことが1つ。

当日、われらがミスター・コリン・パウエルが国外滞在中であり、事件後初めての閣議に情報不備なままようやっと間に合ったのだったということ。

チェイニーとアーミテージ、そして悪の権化ラムジーの暴虐が期待通りに描かれる。
あまりに型どおりなので、本当は違ってたのではないかと思えるほどの番組造りである。

そしてラムジーは、さんざん駄々をこねてまんまとCIAの指揮権を奪い取ったものの、アフガンに実戦部隊を投入できたのが10月19日。

もはや遅きに失し、カブール陥落の戦果も空虚なものであったようだ。

しかし米国民は歓喜に湧き上がり、ブッシュジュニアの支持率は急上昇。

調子に乗った彼はゴールデンタイムに設定した記者会見でフセインの名を語る。

親父の仇討ちである。


・・・こうして書いていると思うのは、ほんの何年か前の出来事も、実はあんまり覚えていなくて、史実を折り重ねる仕事というものは本当に大変なことなのだなと感じる。

結局、話の結びとしては、CIAを毛嫌いするチェイニーと、戦争をおっぱじめられれば何でもいいラムジーのベクトルが悪い方に重なり、拷問による自白という、脆い藁のようなものにしがみついていったということだ。

パウエルは直接ブッシュに進言するもかなわず、ラムジーによるグアンタナモの地獄の拷問大会が・・・すでに移動時からそれは始まっていた・・・大盛況となるのである。

当時のラムジーのスピーチをする表情は本当に恐ろしい。

下手なホラー映画キャスト顔負けである。

ライスもさすがにヤバいと感じ横ヤリを入れるも、簡単にあしらわれてしまう。

さらに、四つ星のフランクスの作戦観にさえ口出しを抑えないラムジー、とどまるところを知らず、というところで今夜は終了(全4回)。

・・・さて、かの鴨志田さんも、このドキュメンタリーを見ることがあるのだろうか。

さんざん危険な目に遭ってきたのは、ラムジーを始めとする彼らの所為である。はたしてどんなことをおっしゃるか。

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