メモ

2006年4月20日 エッセイ
軍隊に対しての出動命令は、明確な政治的意図があり、かつ国民がそれを支持する場合においてのみ下されるべきである。
過去、そうでない場合に、『一時的介入』として進軍させた個々の事件においては、人的(人命の)犠牲に見合った成果を上げていない歴史がある。
また、軍事介入する際、軍隊の展開そのものは容易であるが、撤退については、判断の見極めが非常に難しい。戦争は、終わらせかたを考えずに始めると、収拾がつかなくなり、長期化は必至となる。
先日、米陸軍の作戦将校が告白していたように、現大統領はイラク侵攻に際し、一時鎮圧後の具体的な国家再建計画を一切検討しておらず、すべて現場にて一から練りなおさねばならなかったとの事実は、驚きを通り越して嘆かわしい。
甲状腺と心房細動の病を抱えるようになってから、すっかり衰弱してしまった父親を、彼は疎んじがっているのだろうか。
何ら学んでいないように見える。
内政に関しては非難の多かった父だが、彼の功績はもっと正当に評価されるべきだ。
・・・やはり、9.11の影響が根本にある、と認めざるを得ないのだろうか。
あの日、何もかも変わってしまったように感じたことを思い出す。
翌日の会議に備えて、遅くまで缶詰になっていたのだった。
その傍ら、とんでもないニュースが流れていたのは知っていた。
それでも自分たちは自分たちだけの問題を解決するために、小さな輪の中でひしめき合うだけだった。
日本の指導者をめぐって、偏狭な思惑が渦巻いている昨今だが、大局的なものの見方が出来る人材、かつ助言できるチームが果たしてこの国に存在するのだろうか。
わが国の国民は決して馬鹿ではない、と信じたい一方、憂くべき現実がそこかしこに現れているのを目にすると、不安が収まらない毎日である。

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